





2025年5月
先月の当欄アップ後、程なく花桃は満開となり、チューリップや木瓜(ボケ)などが次々と咲き、一面を彩った芝桜もピークを越したところで5月を迎えました。
今月は、牡丹(ボタン)、鈴蘭(スズラン)、菖蒲(アヤメ)など見どころいっぱいの中から次の2種をご覧いただきます。写真左は、クリニック南側に咲くラン科の紫蘭(シラン)です。文字通り、紫色の蘭の仲間であることからの命名で、細長い花弁がとてもシャープな印象を与えます。日差しを浴びて紫色に輝くエリアがひときわ目を惹きます。
写真右は、クリニック北側に咲くバラ科の小手毬(コデマリ)です。3mmほどの白い花が丸く集まって、小さな手毬のように咲くことから、その名があります。手毬をつけた枝が弓状に垂れ下がる様子はとても風情がありますが、満開状態の今は手毬がびっしりで、ひときわ華やかに映ります。
今月のクリニックの庭からは、最も勢いのある2種の花をご紹介しました。小さな庭で花を咲かせるのも簡単なことではありませんが、米の生産となれば相当難しいことでしょう。幼い頃、一粒を大切にと教わったことを改めて胸に刻まねばなりませんね。当欄推しの藤井七冠は名人戦第2局も危なげなく制して好調維持、ドラゴンズも上昇気配で、いよいよスーパールーキーの登板と勢いを感じます。

2025年4月
3月中旬に暖かくなった後、寒の戻りが続くまま4月を迎えました。それでもクリニックの庭は、1か月前からは大きく変化して、色とりどりの花々が咲いています。
その中で迷った末に選んだ2種の花をご紹介します。写真左は、クリニック北側に咲く春のエース、花桃(ハナモモ)です。例年だと満開の時期ですが、今年は咲き始めで少し止まってしまった状況です。ただ、つぼみの段階の方が濃いピンクに映り、かえって趣があるようにも感じます。花桃は花を鑑賞するために、日本で江戸時代に品種改良された桃で、英名はそのまま「ハナピーチ」なんですって。
写真右は、同じくクリニック北側に咲く小さな春の花、ムスカリです。玄関横にはヒヤシンスが咲いていますが、ムスカリはその近縁になります。青紫色の花がつく様子がぶどうの房のようで、こちらの英名は「グレープヒヤシンス」です。
今月のクリニックの庭からは英名が覚えやすい春の花をご紹介しました。ついにプロ野球も開幕し、エースで初戦を落としたドラゴンズですが、翌日には白星を取り返し、あとは昇竜打線の目覚めを待つばかりです。

2025年3月
全国的に雪の多い厳しい冬もそろそろ終わりが見えはじめ、春の訪れを感じる陽気となって3月を迎えました。クリニックの庭の様子はと言えば、一番花の少ない時期の便りとなります。
クリニック南側に、ヒガンバナ科の水仙が咲いています(写真左)。その凛とした佇まいはとても風情があり、水にある仙人のような存在という中国での命名もうなずけます。1月か2月にご紹介できる年が多いので、やはり今年は気温が低い日が続いたということなのでしょう。
写真右も同じくクリニック南側に咲く、サクラソウ科のプリムラ・ジュリアンです。当欄ご覧の皆さまはお気づきと思いますが、1月にもご紹介しました。寒さに強く、ずっと咲き続けていますが、この後暖かくなるとその役目を終えて枯れていきます。
今月は現在のクリニックに咲く数少ない花のほぼすべてをご紹介しました。残念ながら当欄イチオシ、藤井七冠の今期の八冠返り咲きはなくなりましたが、今後のさらなる活躍に期待です。そして球春到来、プロ野球はオープン戦も始まり、今年こそドラゴンズの躍進に期待です。

2025年2月
比較的暖かい日、寒さ厳しい日の繰り返しの中、2月を迎えました。すっかり正月気分も抜け、年末から猛威を振るったインフルエンザは鎮まりをみせつつありますが、まだまだ油断できない状況です。
クリニック北側には、蝋梅(ロウバイ)が咲き始めました(写真左)。蝋細工のような質感を持つ特徴的な美しい花はこの時期の定番です。昨年は暖冬で同時期にはすでに満開でしたが、今年はいつもどおり咲き始めなので、寒さも平年並みなのだと思います。
写真右は、同じくクリニック北側に咲くビオラです。寒い季節を好み、この時期に咲く貴重な草花として知られます。パンジーより花が小さいものがビオラと言われ、たくさんの色の種類がありますが、Viola(ビオラ)の語源である「紫色の」ビオラがクリニックの庭の賑わいとなっています。
今月はクリニックに咲く寒い時期の代表的な花をご紹介しました。悲しいニュースや事件が続きますが、首相の発言にあったような「楽しい日本」であり続けるよう、みんなで頑張っていきたいですね。プロ野球もいよいよキャンプイン、少し明るい話題が増えそうです。

2025年1月
新年おめでとうございます。快晴の元日で令和7年が始まりました。昨年はとても天災が多くたいへんな年でしたが、今年はどうか穏やかな年でありますように。さて、当欄では今年も毎月クリニックの近況を、庭の植物に院長の所感を添えてお届けしたいと思います。
写真左は、クリニック玄関横の石蕗(ツワブキ)です。艶(ツヤ)のある蕗(フキ)に似た葉であることが語源とされます。年末にご紹介した石蕗より豪華な八重咲きの品種で、まさに正月に相応しい花と思っています。
写真右は、クリニック南側のプリムラ・ジュリアンです。和名は西洋サクラソウで、何百とあるプリムラの1種で、小さな花が葉の上に鎮座するように咲きます。プリムラの語源はラテン語で「最初」を意味して、1年の初めに咲く花ということかもしれません。
年始のクリニックの庭に咲く2種の花をご紹介しました。今年も当欄イチオシのドラゴンズには、新しい監督を迎えての大躍進を願っています。そして、藤井七冠には、まもなく始まる本戦トーナメントで勝ち上がり、伊藤叡王から再奪取して、八冠返り咲きを期待です。

